先週、延期された打ち上げが再度延期となった。
スペースシャトル(以後SS)は有人なので安全性が第一位にくるのは分かるのだが、前回打ち上げでも同じトラブルだったので、アメリカの製造業の緩みが出てきているのではと危惧せずにはいられない。
SSは現時点で最大級のペイロードを誇り、有人故の細かなミッションに行える利点があり、他に変わるものがないのは事実である。だが、機体の再利用を念頭に置いていたため、機体の老朽化や設計上の不備があり、事故も多く、運用に莫大な費用も掛かっている。
(欧州のアリアンV(ATV)も日本のH2B(HTV)も有人では打ち上げられない。ロシアはソユーズがあるが、ペイロードは無いに等しい。中国の長征(神舟)もソユーズ亜種であり、ペイロードは限られている)
元々、SSは冷戦時代に計画されたものであり下記の通り現在のそれとは状況が合わなくなっている。
1.冷戦終結により、莫大な軍事費が宇宙関連に投入されなくなった。
2.技術の進歩で衛星も小型化・軽量化してきた。
3.打ち上げ費用が格段に安くなり、衛星打ち上げが商業ベースで展開できるようになった。
4.信頼性と冗長性の向上により、致命的な故障をする衛星が少ないことと、故障した場合でもSSでの修理費用と打ち上げ費用を勘案すれば新たな衛星を打ち上げる方が経済的な場合が多い。
5.極小重力の実験室はSSでなくてもごく短時間なら小型ロケット、長期間でも無人衛星で行える。現在ならISSがあり、実験設備・実験期間ともにSSより勝っている。また、資料の輸送も大きさにもよるが、行きはATV/HTV/プログレス補給船で、帰りはラデューガ(プログレス)とソユーズで行えるためSSでなければならないことも少ない。
(HTVは再突入型の研究も進めている)
それでも、ISS完成まではSSが必要なのは確かなのでNASAには頑張って運用してもらいたいものである。
……じゃないと、仕事に集中できない!(マテ
スペースシャトル(以後SS)は有人なので安全性が第一位にくるのは分かるのだが、前回打ち上げでも同じトラブルだったので、アメリカの製造業の緩みが出てきているのではと危惧せずにはいられない。
SSは現時点で最大級のペイロードを誇り、有人故の細かなミッションに行える利点があり、他に変わるものがないのは事実である。だが、機体の再利用を念頭に置いていたため、機体の老朽化や設計上の不備があり、事故も多く、運用に莫大な費用も掛かっている。
(欧州のアリアンV(ATV)も日本のH2B(HTV)も有人では打ち上げられない。ロシアはソユーズがあるが、ペイロードは無いに等しい。中国の長征(神舟)もソユーズ亜種であり、ペイロードは限られている)
元々、SSは冷戦時代に計画されたものであり下記の通り現在のそれとは状況が合わなくなっている。
1.冷戦終結により、莫大な軍事費が宇宙関連に投入されなくなった。
2.技術の進歩で衛星も小型化・軽量化してきた。
3.打ち上げ費用が格段に安くなり、衛星打ち上げが商業ベースで展開できるようになった。
4.信頼性と冗長性の向上により、致命的な故障をする衛星が少ないことと、故障した場合でもSSでの修理費用と打ち上げ費用を勘案すれば新たな衛星を打ち上げる方が経済的な場合が多い。
5.極小重力の実験室はSSでなくてもごく短時間なら小型ロケット、長期間でも無人衛星で行える。現在ならISSがあり、実験設備・実験期間ともにSSより勝っている。また、資料の輸送も大きさにもよるが、行きはATV/HTV/プログレス補給船で、帰りはラデューガ(プログレス)とソユーズで行えるためSSでなければならないことも少ない。
(HTVは再突入型の研究も進めている)
それでも、ISS完成まではSSが必要なのは確かなのでNASAには頑張って運用してもらいたいものである。
……じゃないと、仕事に集中できない!(マテ
コメント